インタビュー

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矯正装置はお口の中に残りません。だからこそ矯正治療は、装置を外した後の結果が大事です。

私は特に、アーチワイヤー矯正に力を入れてきました。様々な矯正装置に手を出すよりも、一つの方法を極めたほうが、より具体的な治療を提供できると考えたからです。矯正装置は治療を終えたらお口の中に残りません。だからこそ、手段よりも結果にこだわる必要があると感じています。「きれいに並んだ歯」という良い結果を患者さんに提供するために、日々努力しています。

先生が考える「きれい」な歯並びとは、どのような状態でしょうか?

見た目の美しさと機能が両立している状態が、本当に「きれい」と言える歯並びだと考えています。歯としてなに不自由なく使えることは大前提です。そのうえで、笑ったときにきれいに見えれば、なによりだと思います。
歯の見栄えに関しては、誰が見ても「きれい」と思えるような、伝わりやすい美しさを目指しています。もちろん、患者さんご自身のお気持ちをないがしろにはできません。まずは患者さんが思い描く、美しい歯の状態を伝えてください。それを教えていただいてこそ、より良い矯正治療が提供できると思っています。
さらに私は、美しく仕上がった歯の状態を長持ちさせることにも力を入れています。サポート体制を整えて、長く「きれいな歯」を維持していきます。

様々な矯正装置があるなかで、アーチワイヤー矯正に特に注力されている理由を教えて下さい。

一つのことを極めたい、という気持ちが強いからですね。様々な装置に少しずつ手を出すよりも、得意なものを突き詰めたほうが、より良い結果を導き出せると思っています。
あくまで矯正装置は道具に過ぎません。また被せ物や入れ歯と違って、患者さんのお口の中に残るものでもありません。そのため矯正において大切なのは、装置を外した後に、いかに「きれいな歯」を患者さんのお口の中に残せるかに尽きると思います。矯正は治療期間が長いですが、それ以上に外した後の日々のほうがはるかに長いですからね。
私の好きな映画監督が「ぼくは豆腐屋だから豆腐しか作らない」という言葉で、一つのことにこだわり抜く大切さについて表現していました。映画制作という得意分野を、ひたむきに追い続けた結果、出てきた言葉だと思います。私にとってアーチワイヤー矯正は、その豆腐のようなものと言えるかもしれません。

アーチワイヤー矯正以外の矯正方法をご要望の患者さんに対してはどのように対応していますか?

まずは歯科医師として、アーチワイヤーを使って私ができることをお伝えします。矯正装置は患者さんのお口に残るものではないので、その方に良い結果を導き出せる可能性があるなら、治療の説明をするのが歯科医師としての義務だと考えています。
そのうえでなお、他の矯正方法をご希望なら、私よりその方法が得意な先生にご紹介します。患者さんにとってより良い選択肢をご提示することが、なにより大切だと思っています。

矯正を学ぶようになった経緯を教えて下さい。

小さい頃から漠然とではありますが「なにか“ものを作る”仕事に関わりたい」という思いがありました。私はもともと手先を使った細かい作業が好きで、時計を分解してみたり、プラモデルを作ったりして遊んでいました。東京タワーの模型や、マッチ棒で作った武道館の模型を作ることに熱中したこともあります。
手先を使う繊細な仕事を探した結果、歯科医師を目指そうと考えるようになりました。中でも矯正歯科には「歯を削らずに治療できる」という点に、大きな魅力を感じましたね。その後は矯正一筋で、学びを深めてきた次第です。

設備が多くある印象です。

当院は、「唇顎口蓋裂」や「顎変形症」といった、保険診療が適用になる矯正治療を取り扱っています。矯正治療を保険診療内で行うには、一定以上の施設基準を満たす必要があります。そのために、顎の運動機能を調べる機器や、矯正用のレントゲンなどの設備をそろえました。
保険が適用される矯正治療があることを知らない方は少なくありません。経済的な理由から症状に悩みながらも矯正治療をためらっている方は多いです。そのような方でも、まずは一度お悩みを相談いただければと思っています。

カウンセリング時に心がけていることはありますか?

初診時にはまず、私の矯正に対するお考えをお話しします。矯正は長い通院をお願いする治療です。その長い旅路を歩み続けるには、患者さんと私がしっかり同じゴールを目指して進む必要があります。
そのため、初診には1時間を見てください。互いに妥協なく続けられる、良い方法を探っていきましょう。いざ治療を始めたなら、患者さんにより良い結果を残せるように全力を尽くします。